VMware Telco Cloud Automation の概要
市場投入までの期間の短縮
特定のベンダーに依存しない、標準に準拠したシンプルな方法でネットワークの機能やサービスを設計してオンボーディングすることで、ネットワーク サービスの市場投入までの期間を短縮できます。
複雑性の緩和とコストの削減
ネットワーク プロセスをスリム化して運用コストを削減し、複雑でミスが発生しやすい手作業を排除するほか、効果的かつ動的なネットワーク機能管理によって全体的なリソース利用を最適化します。
マルチベンダーのネットワーク機能の活用
VMware の Ready for Telco Cloud プログラムで認定されたネットワーク機能をシームレスにオンボードし、ベンダーが提供する広範なネットワーク機能から収益性の高い新規ネットワーク サービスを創出できます。
オーケストレーションの統合
複数のドメインにまたがり分散するマルチクラウドのワークロードの管理を行います。こういったワークロードを Bare Metal Automation、Service Assurance などの VMware 製品と統合し最適化することで、真のネットワーク モダナイゼーションを実現できます。
ライフサイクル管理の自動化
Telco Cloud Automation は、導入前から導入後までの全プロセスにわたり、ネットワーク運用のライフサイクル管理を効率化します。運用上の問題の手作業による修正から解放されることで、顧客のためのサービスの創出により多くの時間を費やせるようになります。
ネットワーク スライシングの管理
ネットワーク スライシングの自動化により、顧客の新しい収益源の開拓をサポートします。共通のインフラストラクチャ上で実行されるオンデマンドのネットワークを構築、分離、管理して、個々のビジネス目標に合わせてプログラミングできます。
Telco Cloud Automation のメリット

ACG が実施した調査で、水平型のインフラストラクチャを備えた VMware Telco Cloud Automation の主なメリットとして以下のことが挙げられています。
- 5 年間で 344% の ROI を達成、総所有コスト(TCO)を 23% 削減
- サービス開発および市場投入までの期間を短縮
- 運用コストを 38% 削減
- 統合型のオーケストレーションと自動化
VMware のエキスパートから学ぶ
スポットライト
概要のビデオ
複数のネットワークやクラウドをまたいでネットワーク機能とサービスを効果的にオーケストレーションし自動化することで、ネットワークのモダナイゼーションと収益化を実現できます。
Appledore によるソリューション ハイライト
VMware Telco Cloud Automation は、業界をリードするクロスドメインのオーケストレーション機能を提供します。
データシート
VMware Telco Cloud Automation のデータシートで現在の製品バージョンの機能をご確認ください。
ブログ:最新情報
最新のブログ投稿で、最新リリースである Telco Cloud Automation 2.2 に関する新しい情報をご紹介しています。
データシート:Network Slicing for VMware Telco Cloud Automation
Network Slicing for VMware Telco Cloud Automation のデータシートで、VMware のネットワーク スライシング管理ソリューションに関する主要な情報を確認できます。
特長
5G 対応のマルチクラウド ターンキー アーキテクチャ
NFVO、G-VNFM CaaS、マルチクラウド機能をパッケージングし、VMware Telco Cloud Platform との連携機能も備えています。AWS の EKS などの複数のドメインやクラウドにまたがる、ネットワーク機能/ネットワーク サービスに関する複雑なユースケースに容易に対応できます。
高度な CaaS 自動化
既存の Kubernetes クラスタを登録、または新規の Kubernetes クラスタを作成し、動的インフラストラクチャ ポリシーを適用することで、ネットワーク機能の要件に応じて構成を自動的に調整できます。
標準ベースの相互運用性
オープン SOL および Kubernetes の標準インターフェイスを利用した ETSI-MANO/CNCF 準拠のアーキテクチャにより、ベンダーに依存しない相互運用性を実現します。
オンボーディングの簡素化
オープン スタンダードを利用したディスクリプター テンプレートを統合することで、時間のかかるネットワーク機能とサービスのオンボーディング サイクルを短縮します。
CI/CD の統合
API を単一の統合ポイントとして利用し、CSP の既存の DevOps 手法と継続的インテグレーション/継続的デプロイ(CI/CD)ツールを統合します。
プログラミング可能な自動化
ネットワーク機能とサービスのライフサイクル全体で、クローズドループ型のポリシーのルールを使用して自動運用をカスタマイズできます。ネットワーク スライシングにより、個別の SLA を満たすようにネットワークをプログラミングできます。
統合ネットワーク管理
導入前から導入後までに至るネットワーク機能のライフサイクル プロセス全体を管理し、単一の管理画面の GUI を介して VMware のネットワーク監視および保証ソリューションとシームレスに連携します。
強力なビジュアル コンポーザー
シンプルな GUI と、ドラッグアンドドロップで操作できるローコードのビジュアル コンポーザーを使用して、革新的なマルチベンダーのネットワーク サービスやネットワーク機能のディスクリプターを作成できます。
マルチベンダーのネットワーク機能エコシステム

Ready for Telco Cloud パートナー プログラム
VMware はすべての主要な NEP を含むネットワーク機能ベンダーと協業し、各社のソリューションを VMware Ready for Telco Cloud プログラムで認定しています。このプログラムにより、サードパーティが開発したネットワーク機能と VMware のプラットフォームとの相互運用性が確保され、パートナー各社の機能を導入後すぐに運用できるようになります。お客様はネットワーク機能の統合に際して困難に直面することなく、新しいネットワーク サービスを容易に構築できます。VMware Telco Cloud Automation は、このプログラムを利用してネットワーク機能ベンダーの相互運用性を認定し、特定のベンダーに依存しない、事前テスト済みのエンドツーエンドの自動化ソリューションを提供します。詳しくはこちらをご覧ください。

将来の変化に対応可能なネットワークを実現するネットワーク製品
FAQ
VMware Telco Cloud Automation は、ネットワーク スライスからネットワーク サービス、ネットワーク機能、CaaS やインフラストラクチャに至るまでのテレコム クラウド全体を対象に、マルチクラウドかつマルチドメインの統合管理機能を通じて、サービスの展開を加速させ、運用の俊敏性を向上させる、自動化およびオーケストレーションのプラットフォームです。
ネットワーク機能やネットワーク サービスの数は飛躍的に増加しており、特にエッジ環境での増加が目立ちます。同時に、新たなベンダーの多様化により、そうしたアプリケーションの複雑化は進み、複数の形式(仮想ネットワーク機能やクラウドネイティブのネットワーク機能)のアプリケーションが、異なるインフラストラクチャを実行するさまざまなクラウドでインスタンス化され管理されています。このように複雑化した環境を管理するためには、標準的なインフラストラクチャ管理の機能を超える、より高度なオーケストレーション機能と自動化機能が必要になります。4G ベースのネットワーク機能と、ネットワーク スライシングやエッジ コンピューティングなどの 5G ネットワーク機能のすべてを真に有効活用するには、テレコム クラウドの高度なオーケストレーションと自動化が必要です。こうした機能を導入している企業ではただちにメリットを享受することができ、そのメリットは仮想化環境の拡大とともにさらに大きなものとなります。一方、ネットワークのオーケストレーションと自動化に二の足を踏んでいる企業は、収益を創出するチャンスを失い、コストと複雑さの増大に直面する可能性があります。このようなことから、2025 年までに全世界のサービス管理/オーケストレーション市場がおよそ 40 億ドル規模に達し、複合年間成長率(CAGR)が 32.2% になると IDC が見込んでいるのも不思議ではありません。
自動化とオーケストレーションのための効果的なソリューションを開発するためには、世界中の CSP のネットワーク成熟度はそれぞれ異なる段階にあることを念頭に置く必要があります。Telco Cloud Automation は、VNF ベースの 4G ネットワークの管理だけでなく、CNF ベースの 5G ネットワークへの移行もサポートしています。また、すでにクラウドネイティブの 5G ネットワークを運用しているお客様に対しては、新たな収益源の創出に貢献する、ネットワーク スライシングなどの最先端の自動化機能も提供しています。
VMware Telco Cloud Automation はアプリケーションやサービスの設計、オンボーディング、管理を行うためのものですが、VIM は基盤となるインフラストラクチャ レイヤーを管理します。Telco Cloud Automation はアプリケーションをインフラストラクチャから分離するとともに、複数の VIM、Kubernetes、サイト、テナントを対象に、複雑なネットワーク サービスを設計、オンボーディング、管理する機能を提供します。
VMware Telco Cloud Automation がサポートするネットワーク サービスの種類に制限はありませんが、一般的なサービスとしては、モバイル コア(LTE/5G)、高度なマルチメディア サービス、MPN、VoLTE、VoWIFI、SD-WAN/uCPE、プライベート LTE、vRAN などが挙げられます。
VMware Telco Cloud Automation は、人間からとシステムからの両方のトリガーに対応し、ネットワーク機能とネットワーク サービスのためのワークフローとポリシーを自動化します。これにはネットワーク機能の導入前から導入後までのライフサイクル全体の管理が含まれます。このソリューションはまた、インフラストラクチャ、CaaS の自動化、ネットワーク スライシングの管理もサポートしています。また、VMware Bare Metal Automation のベアメタル サーバ プロビジョニング ツール、VMware Telco Cloud Service Assurance のサービス保証とモニタリング、VMware Telco Cloud Platform スタック全体との統合機能も組み込まれています。
VMware Telco Cloud Automation はオンプレミスに展開されます。
CaaS Automation を使用すると、マルチクラウド環境を含むテレコム クラウド全体を対象に、Kubernetes クラスタ(ワーカー ノード/管理ノード)をテンプレートに基づいて一元的に作成、管理できます。さらに、Telco Cloud Automation で CaaS Automation を使用することで、インスタンス化の際にクラウドネイティブなネットワーク機能の特性に合わせて Kubernetes クラスタの構成を最適化できます。この最適化が実際に適用されるのはクラスタが使用されるときのみであるため、このような「動的インフラストラクチャ ポリシー」(詳細は「動的インフラストラクチャ ポリシー」に関するブログ記事を参照)を用いた構成を行うことで、クラスタの一貫性の向上とインフラストラクチャ リソースの利用の最適化が促進され、対応するプロフェッショナル サービス エンゲージメントを利用する必要性が軽減されます。
VMware Telco Cloud Automation は、Generic VNF Manager(G-VNFM)および NFV/クラウド ドメインのオーケストレーション機能を提供します。サポート対象のインターフェイスについては、「リソース」セクションのデータシートをご覧ください。
VMware Telco Cloud Automation は、あらゆるフォーマット(物理、仮想、クラウドネイティブ)、あらゆるベンダー(SOL001/004 準拠)のネットワーク機能のオーケストレーションと自動化をサポートしています。
はい。VMware Telco Cloud Automation はコア、エッジ、RAN を含む仮想ドメイン全体を対象として、オーケストレーションと自動化の機能を提供します。
Network Slicing for VMware Telco Cloud Automation は、通信サービス管理機能(CSMF)、ドメインレベルのネットワーク スライシング サブネット管理機能(NSSMF)、そしてクロスドメインのネットワーク スライシング管理機能(NSMF)をサポートしています。Telco Cloud Automation はドメインレベルおよびクロスドメインレベルのネットワーク スライシングのオーケストレーションをサポートしており、インフラストラクチャからアプリケーションやサービス レベルまでのすべてのライフサイクルをコントロールできる、統合管理コンポーネントとして機能します。要約すると、コストのかかる統合機能に投資することなく、ネットワークの自動化レベルを拡張できるソリューションと言えます。
Kubernetes(K8s)は、エンタープライズ アプリケーションや消費者向けアプリケーションのコンテナ管理のために作成されたものであり、通信業界における多くのキャリアグレードの要件や標準(例:ETSI-MANO や、OSS/保証システム/EMS/アプリケーションなどのサードパーティ製コンポーネントとの統合)にデフォルトでは準拠していません。Telco Cloud Automation は、標準の Kubernetes を拡張してクラウドネイティブ要件に適合させるための単一のアプローチを提供するだけでなく、Kubernetes のシンプルな利用を可能にする抽象化レイヤーも提供します。